終戦後の人々の暮らしについて調べ、厳しい生活が強いられるなか必死に生きていこうとしていた人々の様子をとらえることができる。
終戦直後の日本の様子、人々の暮らしについて学習していきます。
「こんな生活だったんだよ」という紹介だけで終わるのではなく
子どもの意欲を高め、発見のある授業に。
また今後の学習に向けての疑問や問いを持てる授業にしていきます。
それではいきましょう!
「終戦〜新しい日本へのあゆみ」授業アイディア
①(「青空教室、路上で靴磨き、やみ市、買い出し列車、道路を畑に」の写真を提示して)それぞれの写真から気づいたことや疑問に思ったことをノートに書きましょう。
青空教室…本を読んでいる 何かを教えている人がいる 授業をしている 笑顔
路上で靴磨き…子どもが働いている 靴を磨いている 子どもは下駄のようなものを履いている
やみ市…屋台のよう 人が大勢いる 何かを売っている
買い出し列車…電車に人が大勢 どこに行くのか? 人が乗りすぎている
道路を畑に…地面を耕している 野菜を作っている? 子どもが作業している
②(教科書の挿絵を提示)青空教室、靴磨き、やみ市、買い出し列車、道路で畑を耕す様子を、教科書の挿絵から探しましょう。
日文の教科書に戦後の様子の挿絵があります。
①で示した写真以外にも
「外国の兵隊がいる」「銃を持った人(ミリタリーポリス)がいる」など様々な気付きがあります。
その後青空教室や買い出し列車、やみ市などについて教科書などを使って調べ、当時の状況を理解します。
③やみ市で売られているものの値段は安い?高い?
政府が認めていた価格よりも高い値段でものが売られていた
適正価格の何倍で売られていたのかをクイズ形式で。
塩…20倍 さつまいも…42倍 サバ…59倍 白米…132倍
白米の価格に驚きます。
④当時の人々はどのような気持ちで生活していたのか、予想しましょう。
- つらい気持ち
- なんとか生き抜こうとしている
- 生活するのに必死
- 戦争のせいで…
- 2度と戦争はしてほしくない
⑤(1964年東京オリンピックが開催された年の街の様子やオリンピック開会式などの写真を提示)気づいたことを発表しましょう。
- すごく栄えている
- 東京?
- オリンピックの開会式
- 街並みが今と似ている
⑥さっきの戦後直後から何年後の写真だと思いますか?
ここでたった20年でここまで発展してきたことに驚かせたい。
驚かせることで「この20年で何があったのか?」という問いがわいてくる。
しかしこれは子どもによって「ふ〜ん」で終わることもあった。
「20年あればそれぐらいなるよな」と捉えているのかもしれない。
その場合はここ最近の20年の街の移り変わりを示す。2000年〜2020年など。
その変化と比べると大きな変化だったことを印象付けられます。
今回はとりあえずここまで。この学習からこの20年で起こった出来事、日本が平和で豊かな国をめざしてどのように発展していったのかを調べていきます。