6年国語

【必ず盛り上がる!】短時間でできる漢字学習ゲーム18選!!

漢字ドリルなどを用いた漢字学習はほぼ毎日の授業で行われているのではないでしょうか?

「聞く力」「話す力」「読む力」など国語におけるつけるべき力は多々ありますが、子どもにとっては曖昧な部分が多い。

しかし「漢字が覚えられた」「漢字のテストで100点がとれた」「漢字を覚えるのが苦手」など、漢字学習は覚えることがはっきりとしているので子どもにとっても「できる・できない」がはっきりとします。

その分やはり確実に定着させたいと思うのですが、1年間単調な指導だと子どもも飽きてきます。

毎日行われるために、そこには子どもが楽しめるための工夫が必要だと思っています。

ということで今回は「短時間でできる漢字学習ゲーム」を18個紹介します。

全て私が教室で実際に行って子ども達が盛り上がったものだけを紹介しています。

それではいきましょう!

【必ず盛り上がる!】短時間でできる漢字学習ゲーム18選!!

①漢字ビンゴ

  1. ノートに5×5のマスを書く(マスの数は学年に応じて)
  2. これまで習った漢字でマスを埋める(「木偏の漢字」など指定してもよし)
  3. 教師がランダムで漢字を言う(子どもに順番に言わせてもよし)

オーソドックスなゲームですが、ビンゴはどの学年でもかなり盛り上がります。

もしタブレットやスマートフォンをお持ちなら下のような数字がランダムに表示されるようなアプリを使用するとさらに盛り上がります。

漢字ドリルには新出漢字の横に番号(その学期の何番目の漢字)が書いています。

Random Numbers Generator
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開発元:Yuki Takeda
無料
posted withアプリーチ

このアプリは最小値、最大値の設定ができますのでビンゴ以外でも活用可能で非常におすすめです。

②漢字当字作文

  1. テーマを与える 例:昨日楽しかったこと
  2. テーマに沿った作文を出来るだけ漢字のみで書かせる
  3. 「3分」など時間を指定し、何個漢字が書けたかを数える
  4. 友達と読み合う

木野雨葉戸も打地戸下ー無を島下。

戸手も田野市勝田出巣。

間田下位出巣。

(昨日は友達とゲームをしました。

とても楽しかったです。

またしたいです。)

全てを漢字にするのは難しいのでひらがなもOKとします。

使った漢字の数で競わせたり、面白い文章を全体に紹介したりするとさらに盛り上がります。

また回数を重ねるごとに「このひらがなにはこの漢字」ということが分かってきますので文章量が増え、子どもも成長を感じられます。

③漢字画数リレー

  1. ジャンケンで順番を決める
  2. 1番が一画の漢字、次が二画の漢字、次が三画の漢字…、と順番に画数を増やして漢字を書いていく
  3. 時間を設定し、時間が来た時に紙が回って来ている人がアウト
  4. または何画まで書けたかをグループ対抗で競わせるのもおもしろい

一→十→大→牛→四→伐→位→国→…

経験上、グループ対抗でやったほうが盛り上がりました。

「思いつかなければパスあり」とするとどの子も安心して取り組めます。

④部首リレー

  1. クラスを列ごとのチームに分ける
  2. 黒板をチーム数で縦に分割する
  3. 列ごとに部首を決める
  4. 決められた部首の漢字を列の先頭の子どもから黒板に書いていく
  5. 同じ列の前の子が座ったら、次が黒板に行きその部首の漢字を書く
  6. 時間内に何個書けるかを競う

部首は列ごとに変えます。くじ引きなどで決めるとさらに盛り上がります。

これも思いつかなければパスありです。

速さを競うので黒板の字が雑になることがあるので、

「雑な字はポイントにいれません」とするといいかなと思います。

⑤生き物漢字クイズ

  1. 生き物の漢字を示す
  2. どう読むのかを予想させる

海豚 イルカ

海月 くらげ

百足 ムカデ

蝸牛 かたつむり

栗鼠 リス  など

フラッシュカードで毎時間行うのもよいかと思います。

⑥漢字たし算

  1. 既に習った漢字を分解する
  2. それをたし算で示す
  3. 何の漢字が分解されているのかを考えさせる

木+木=林  糸+口+士=結

土+寸+日=時 口+口=回

ム+八=公 水+糸+白=線

ネットで探すとたくさん出てきます。

⑦漢字造語クイズ

  1. 動物やカタカナで表される単語などを当字で表記する
  2. 何を表しているのかを考えさせる
  3. 子どもにも問題を作らせる

首長黄 キリン   巨大鼻長 ゾウ

温用箱 電子レンジ 記憶円盤 CD

遊泳用大型水槽 プール

造語なので何でもありです。

子どもが作ったおもしろく知的なものを紹介するとより意欲が上がります。

⑧漢字間違い探し

  1. 似ている漢字を2つ選ぶ
  2. 一方の漢字を大量に書き、その中にもう一方の漢字を1つだけ含ませて提示する
  3. 子どもにもプレゼンソフトなどで作成させる

例1

  • 待待待待待待待待待待待待待待
  • 待待待待待待待待待特待待待待
  • 待待待待待待待待待待待待待待

例2

  • 輸輸輸輸輸輸輸輸輸輸輸輸輸輸
  • 輸輸輸輸輸輸輸輸輸輸輸輸輸輸
  • 輸輸輸輸輸輸輸輸輸輸輸輸輸輸
  • 輸輸輸輸輸輸輸輸輸輸輸輪輸輸

ネットで探すと多々見つかります。

子どもにも作らせると喜んで取り組みます。

作らせる際は「コピー」「ペースト」を教えると効率よく作れます。

⑨漢字しりとり

  1. ペアなどの小グループを作り紙を1枚配る
  2. 熟語の下一文字をつないでしりとりをしていく
  3. 時間が来た時に紙が回ってきている子がアウト

学校→校内→内容→容積→積極的→…

同じ漢字ではなく「同じ読みなら違う漢字でもよし」などのバリエーションを加えると飽きなく何度も楽しめます。

学校→光栄→映画→賀正→消防→防止→…

⑩漢字部分しりとり

  1. ペアなどの小グループを作り、紙を1枚配る
  2. 漢字の1つの部分をつないで1つずつ漢字を書かせる
  3. 時間が来た時に紙が回って来ている子がアウト

春→間→問→右→有→胃→思→感→…

⑨の「漢字しりとり」やこのゲームなど、時間制限ありでのゲームの場合はタイマーを隠しながらやるとより盛り上がります。

⑪新聞漢字探し

  1. ペアやグループに1枚新聞を配る
  2. 新聞のどの面から探すかを決める
  3. お題を出す「例:人偏の漢字」
  4. 時間内に何個見つけられるかを競わせる

「さんずいのついた漢字」「これまでに習った漢字」「○画の漢字」「クラスメイトの名前に使われている漢字」など

バリエーションが多数可能です。

⑫同音漢字探し

  1. 読み方を伝える「例:せい」
  2. 「せい」と読む漢字を思いつくだけノートに書く
  3. 時間内に何個書けたか競わせる

晴 青 成 性 生 精 正 制 静 政 星 世 清

子どもの手が止まったときに

「あれ、先生は30個思いついたんだけどな」

などと言うと子ども達は燃えます。

⑬漢字ピラミッド

  1. ピラミッドが書かれたプリントを配布する
  2. 上の段から一画ずつ増やして漢字を入れていく
  3. 時間内に全部埋まったらクリア

ピラミッド図は下記参照。

1番上段の画数を変えると難易度を変えられます。

⑭古代文字クイズ

  1. 「白川フォント」のサイトで古代文字を検索する
  2. 絵のような古代文字だけ示し、何の漢字に変わっていったのかを考えさせる

「白川フォント」

https://www.dl.is.ritsumei.ac.jp/Shirakawa/search/

漢字を入力して検索すると、その漢字の古代文字がすぐに出てきます。

漢字の成り立ちなどの学習に活用できるサイトですが、ここからクイズを作り子ども達に出題すると楽しめます。

また子ども自身に検索させて問題を作らせることも可能です。

⑮国名漢字クイズ

  1. 漢字で表記された国の名前をクイズとして提示する
  2. どの国を表しているのかを考えさせる

印度(インド) 亜米利加(アメリカ)

伊太利亜(イタリア) 英吉利(イギリス)

これも毎時間フラッシュカードなどで取り組むのもいいと思います。

⑯カタカナ漢字探し

  1. カタカナが含まれる漢字を探させる
  2. ノートに思いつくだけ書かせていく
  3. 時間内に何個書けたかを競わせる

多 名 左 右 化 能 空 四 伝 個 品 若 外 字

「うかんむりは除く」「『ヒ』のある漢字」など限定してもよし。

⑰画数同じ漢字探し

  1. 「五画の漢字」など画数を指定する
  2. 思いついた漢字をノートに書かせる
  3. 時間内に何個書けたかを競わせる

例:五画の漢字

玉 左 四 外 兄 広 台 冬 去 号 代 氷 平 世 打

これも「先生は40個思いついたよ」と言うと子どもはより燃えます。

⑱読めそで読めない漢字クイズ

  1. 既に習っていたり、見覚えのある漢字で読めそうで読めないものを集め、クイズとして提示する
  2. 何と読むのか予想させる

急かす 秋刀魚 紅葉 若しも 流石 委ねる 健やか 労る など

これもフラッシュカードとして毎時間行うと子どもの知識が増えていいと思います。

まとめ

以上が「【必ず盛り上がる!】短時間でできる漢字学習ゲーム18選!!」でした。

なお多くのゲームは1人、ペア、グループで行うことが可能ですので、クラスの実態に応じて行ってもらえればと思います。

また「何個書けたか競わせる」とあるゲームも、個人で競わせるのではなくグループ対抗にしたり、「クラス全体で何個思いつくかな?」とすることもできますので、これも子ども達の意欲がより上がる手立てを打って頂ければと思います。

漢字ゲームではないですが、漢字学習では以下の本を参考にしています。この3冊は全ての若手教員は持つべき本だと思っています。

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