- 「うちのクラスの子、シャイなのか全然発表しない。」
- 「授業の発言が特定の子どもにかたよってしまう。」
そういった悩みにお答えします。また、
とあせってしまう先生方にも。
今回紹介する手立てを打つと子どもが、「次も発表しよう!」と思えるようになります。
その手立ては「発表後の◯◯」です。
今日の目次です。
- 「次も発表しよう!」と思わせる、授業での発表を増やす方法
- 具体的な「◯◯」とは?
- まとめ(発表を増やすためだけでなく、授業力を上げるための話も)
「次も発表しよう!」を思わせる、授業での発表を増やす方法
「次も発表しよう!」と子どもが思うようになるには、「発表してよかった!」と思わせる手立てが必要です。
その手立ては「発表後の評価」です。
ジャーナリストである池上彰さんが東京工業大学で授業をされた様子が本となった「池上彰の東工大講義 学校では教えない『社会人のための現代史』」の中で、池上さんが授業を受けている大学生に意見を求める場面がえがかれています。
大学生はその講義で話題となっていることについて自分の意見を述べていくのですが、池上さんはその発表に対して1人1人評価を行なっていました。
発表のよかった点や他の学生の発表との違いなどについて、具体的かつ的確に述べられていました。
私の想像でしかないのですが、100人近くいる講義の中で勇気を持って発表した大学生はうれしかっただろうと思います。
- 発表を増やすことが教師の自己満足となっていませんか?
- 正しい答え、教師が望む考えを発表した子どもだけを評価していませんか?
- がんばって発表したのに、「他に意見がある人?」と軽く扱っていませんか?
ぜひ、子どもたち1人1人の発表に対して、前向きな評価を与えましょう。
そうすることで「がんばってよかった」「次の授業でもがんばろう」という気持ちが生まれます。
具体的「評価」の方法とは?
「じゃあ、具体的にどう評価すればいいの?」
という質問があるでしょう。
授業を進める中、様々な意見を言う子どもたち1人1人に適切な評価を与えていくことは簡単なことではありません。
この発表に対する評価についてはまた別の記事で書こうと思っていますが、
1つの方法としては「評価の観点を絞る」というものがあります。
例えば私は4月、5月は発表を当たり前にすることと同時に
「発表の声を大きくする」ことを目指します。
「発表はするけど声が小さくて聞き取れない」
高学年女子によくありますよね。
ではどうするか?
指名を行う時にこう言います。
「じゃあ○◯くん。教室全体に聞こえる声でどうぞ」
(発表後)
「あ~、みんなに聞こえるいい声だったね。じゃあ次、〇〇さん。はしっこの~くんに聞こえる声ぐらいでいけるかな?」
(発表後)
「はしまで聞こえる声だったね。OK!」
という感じに、評価観点を子どもたちに与え、そして発表後には必ず評価します。
もし、声が小さい子がいたら、
「今の声は5点満点中3点ぐらい。半分は超えた、がんばったね。次は3.5点を目指そう。~さんならできるよ」
よっぽど小さいときは
「~さん、今より1.5倍の声の大きさでもう一度。」
とやり直させることもあります。
やり直させた場合は、必ずプラスの評価を与えます。
あまり変わらなかったとしても、チャレンジできたこと自体を評価しましょう。
こういった評価を与えることで「次もがんばろう」「次はこうしよう」「もっと手を挙げよう」と子どもたちが思えるようになります。
まとめ
ただ、その場その場で適切に具体的に評価をすることはかなり難しいことだと思っています。だからこそ日々意識して行うことで、教師の評価する力を高めていく必要があります。
その力を高めるために、1番いい方法は「授業を撮影する」だと思います。
撮影した自分の授業を見ます。どのように自分が評価をしているのか、そして評価後、子どもはどんな表情をしているのか。客観的に見ると自分が思っていること、感じていることとのギャップが大きいことに気づきます。
このギャップがなくなることが「授業力が高まった」と言える1つの要因だと私は思っています。
すいません。少し話が逸れてしまいました。
先生方、ぜひ明日の授業から、子どもたちの発言に対してぜひ評価をしてみてください。
授業に向かう子供たちの表情が変わります。
以上です!お読みいただきありがとうございました。