外国語

外国語の授業開きで必ず行うこと【聞く意欲聞く力を高める手立て】

外国語の授業がうまくいかない…

そんな先生方に向けて書きます。

外国語の授業をするなかで

「何言ってるかわから〜ん」

「意味不明」

「日本語で説明してよ」

という子どもはいませんか?

そんな子ども達が

「がんばって聞こう!」

に変わる、外国語の授業開きで必ず行っていることを紹介します。

この授業開きを行うことで、子ども達の外国語に対する意識が変わります。

そして外国語の授業が楽しく、どんどん豊かになり、子どもも力がついていきます。

「授業開きはとっくに終わった」

というクラスも大丈夫。

「みんなのレベルをさらに上げるために」

などの名目で、いつでも行なえます。

準備はそれほど必要なく、しかも誰でも簡単に行える授業です。

それではいきましょう。

外国語の授業開きで必ず行うこと

①担任(またはALT)の英語での自己紹介

必ず行うことが英語による「自己紹介」です。

「え?そんなの私もやっているよ」

という先生もいらっしゃるでしょう。

しかし私が行う自己紹介は少し違います。

大切なポイントが2つ。

1.ゆっくりではなく、あえて普通のスピードで話す

子ども達に分からそうと、ゆっくり話す必要はありません。

普通のスピードで話します。

少しはやめに読んでもいいと思っています。

2.あえて難しい英語を使う

子ども達に分からそうと、簡単な英語を話す必要はありません。

あえて難しい英単語、難しい文法を使って自己紹介します。

②聞こえた「音」をたずねる

普通のスピードで、難しい英語を使った自己紹介を何度か聞かせたあとにこうたずねます。

「先生(ALT)が話した英語で、何か聞こえた『音』はありましたか?」

ここでのポイントは「意味」を聞くのではなく「音」を聞くこと。

これが重要。

「意味」を聞くと

「何言ってるかわからん」となってしまいます。

しかし「音」ならだれでも発表できます。

「フロムって聞こえた」

「ハブビーン?」

「オーストレイリアって言った?」

単語になってなくてもいいんです。

とにかく聞こえた音をたくさん、できるだけ多くの子どもに発表させます。

中には塾に行くなど先取り学習をしている子どもから

「『〜出身』って言っていました」という「意味」の発表があれば

「今は『音』を聞いています」と一蹴します。

③聞こえた音から意味を予想させる

聞こえた音をたくさん発表させた後に

「聞こえた音から先生(ALT)が何と言っていたか予想しましょう」

と言います。

「予想なので間違っても大丈夫!」と付け加え、

ここでもできるだけ多くの子どもに発表させます。

④ここまでの活動の価値付け

「聞かせる」「音を発表する」「意味を予想する」の後にこう語ります。

語り

「先生はかなり難しい英語を使って自己紹介をしたけど、みんな1つでも聞き取ろうとがんばれたね。そして聞き取れた『音』から『こんなことを先生が言ったんじゃないかな?』と予想もできました。今みんなができた、難しい英語でも『聞こう』とすること、聞こえた音から意味を『予想しよう』ことが外国語の授業ではとても大切です!」

「聞く姿勢」「予想する姿勢」を大きく価値付けます。

そして

「では次はALTの先生の自己紹介を聞いてみましょう」

とすると、子ども達の聞く意識が全く違ってきます。

そして聞こえた音を発表させ、意味を予想させる。

同じ流れで行います。

この授業開きをおこなうわけ

理由は3つあります。

①子どもの「聞く意欲」を高める

なんと言ってもまずはこれです。

外国語は言語を学びます。

そして言語を学ぶ際には必ず「インプット」つまり「聞く」ことから始まります。

何度も何度も聞く。そして聞き慣れた後に「話す」があります。

ですので言語を学ぶ際にはまずは「聞く」ことが極めて重要です。

そして聞く際にも子どもが

「ただなんとなく聞く」のか

「意識して聞こうとする」のかで大きく違ってきます。

しかし聞き取るのが「音」でいいと言っても動けない子どもがいる場合は

「1つでもいい。1つでいいから聞き取ってみよう」

と声かけをします。

②「音」を発表させることで、意味が見えてくる

「音」がいくつか聞き取れても、意味が分からない子は当然います。

しかしその「音」をとにかくたくさん発表させることで

始めは意味が分からなかった子どもも

少しずつ意味が見えてくることがあります。

「あ、こう言ってたのかな?」という気付きが生まれる子どもが必ずいます。

③中学校以降への英語学習への意識付け

私は中高の英語免許も持っています。

中高生に英語を教えた経験があります。

生徒が長文読解やリスニングに取り組んでいる様子を見ていると

「1行目に知らない単語が出てきたから意味が分からない」

「始めの文章が聞き取れなかったから諦めた」

という姿をよく目にしました。

そうではなく、外国語を学習する上で、全ては分からなくても、知っている単語や聞き取れた言葉から全体の意味を推測することが非常に大事だと思っています。

そういった意識を小学校の外国語授業から持たせるための授業でもあります。

この授業の最も大切なポイント

それは

「難しい英語でも『聞こう』としたこと、意味を『予想しよう』としたことを褒め続ける」

ことです。

この授業をしたからといって、その後全ての子どもが意欲的に聞くようになるわけではありません。

あくまで意識付けのための授業開きです。

その後の日々の授業でも子どものそういった姿が見られるような活動を仕組み、そしてそれを評価し続けることが大事です。

意味が分かったことを褒めるのではないということに注意してください。

まとめ

以上が「外国語の授業開きで必ず行うこと【難しい英語でも聞く意欲を高める手立て】」でした。

自己紹介文を考える以外は特に準備も必要なく、すぐに行なえます。

もし英語で自己紹介をする自信がなければALTにお願いすればよいです。

「ALTもいない!」のであれば聞かせる英語は何でもいい。

デジタル教科書にあるリスニング教材でも何でも。

「音を聞き取らせ、予想させる」

子どもの外国語学習への意識が変わり、授業も豊かになります。

ぜひ試してみてください。

以上です!ご覧いただきありがとうございました!!

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