5年社会

【5年社会】「日本の地形と気候」授業アイディア

単元目標

国土の地形や気候の様子を概観し、人々の暮らしとの関わりやその特色について捉えさせる

この単元では

  • 山脈や山地の名前、川の名前に興味が持てない
  • 日本には四季があり、土地により気候に違いがあることは既に知っている
  • 平均気温と降水量を合わせたグラフの見方が難しく、見ようとしない

という子どもの姿が考えられるので、いかに子ども達が知っている事に対して「あれ?」という疑問を持たせ、自ら教科書や資料に向かおうとする姿を引き出せるかがポイントです。

ではいきましょう。

【5年社会】「日本の地形と気候」授業アイディア〜地形編〜

①外国の人に「日本はどんな国?」と言われたら何と答えますか?

魚がおいしい国 海に囲まれている国 島でできている国 日本語が話されている国 などなど

難しくて書けない子も中にはいますが、おもしろい意見も出てきます。

地形や気候に関する発表から授業を進めていくのですが、もし出なければ

「日本ってどんな形?」「寒いの?暑いの?」「山が多い?平地が多い?」と直接聞いてもいいでしょう。

②日本は山地が多いですか?平地が多いですか?

予想をさせてから教科書で調べさせます。

日本の国土の4分の3が山地であることをおさえます。

③地図には山地と平地と、後何がかかれていますか?

④日本に川はいくつあるでしょう?また日本一長い川、日本一面積が広い川、日本一きれいな川などいろいろ調べてみましょう。

「いくつ?」などは必ず予想させます。子どもの予想を聞くことで今子どもが持っている知識や感覚を把握できます。

また根拠を持った予想なら褒めることもできます。

  • 日本の川の数 約3万5千本
  • 日本一長い川 信濃川 367km
  • 日本一面積の広い川 利根川 16,840k㎡

その他、「日本一〜な川」を自分で調べた子どもがいたら発表させ、その意欲的な姿勢を褒めましょう。

単元のねらいとは少しズレますが「世界の川」についても調べると世界の広さが実感できます。

⑤(日本の川と外国の川を動画で見せる)日本の川と外国の川との違いは?

・日本の川の方が幅がせまい

・日本の川の方が流れが急

日本の川は短くて流れが急であることをおさえる。

⑥(噴火による被害の様子の写真をいくつか提示)これは何が起こっているのでしょう?

・火山の噴火での灰による被害

火山の被害の大きさを知ることと同時に、湖や温泉など人々のいこいの場ともなっていることを教科書でおさえる

【5年社会】「日本の地形と気候」授業アイディア〜気候編〜

①(教科書の四季のようすの写真を提示)それぞれの写真は春、夏、秋、冬のどれですか?

理由も言わせます。

当たり前のことを聞くのですが、これが後の発問の布石となります。

②どの季節が1番好きですか?その理由は?

単元目標とはズレる発問ですが、気候に興味を少しでも興味を持たせるために。

いろいろな意見が出て面白いです。

③(2枚の写真を提示)Aの写真、Bの写真それぞれ何月に撮られた写真だと思いますか?

Aは一面雪景色の写真。Bは花が咲き、青い海が写っている写真です。

子どもの予想は

・A→12月 1月 2月

・B→5月 6月 7月 8月

実は2枚とも1月に撮影された写真であることを話す。「えーー!!」

④なぜ同じ1月なのに、こんなにも様子が違うのでしょうか?

・場所が違う

・Aは北の方でBは南の方?

・Aが多分北海道でBは沖縄

Aは北海道、Bは沖縄で撮られた写真であることを話す。

子ども達も当然「北は寒くて、南は温かい」ぐらいは知っています。

しかし同じ1月でもこれほどまでに違うということを驚きとともに実感できます。

すると

「沖縄は1月何度ぐらいなんやろ?」「北海道はやっぱり寒そうやなぁ」

と興味を持ち始めます。

ここで平均気温と降水量のグラフを見せるのです。

こういった活動なしにグラフを見せてしまうと

「ふ〜ん」「ややこしいグラフやなぁ」で終わる可能性があります。

グラフを見せる前に「詳しく知りたい」と少しでも思わせる必要があります。

しかしただ見せることはしません。ここでも1つ仕掛けをします。

⑤(日本各地の月別平均気温と降水量のグラフを提示)どれが北海道のグラフでしょう?

地名を隠して提示します。

こうすることでより子ども達が、グラフの様子や数値を詳しく見るようになります。

どれが北海道でどれが沖縄なのかを確認した後、

⑥私達が住んでいる場所の気候に近いグラフはどれでしょうか?

この発問も意欲的に考えます。

これまでの経験や記憶と資料をつなげようと子ども達が考え始めます。

この後、

地域によって季節のようすが違うこと、またなぜ日本海側が雪が多いのかなどを教科書を使って調べさせてまとめていきます。

そして「気候は違うけど、暮らし方とか住み方は同じよね?」などと投げかけて次の学習につなげていきます。

まとめ

以上、「日本の地形と気候」授業アイディアでした。

グラフを編集はパソコンのプレゼンソフトや、iPadなどタブレットがあれば簡単にできます。

ぜひ試してみて下さい。

以上です!ご覧いただきありがとうございました!