ロイロノートがノートとかを提出できることが分かったけど、実際の授業ではどう活用するの?
そういった声におこたえします。
今回は「算数編」
ロイロノートを使った「算数授業でよく見られる活用方法」と、「話し合いがより活発になる手立て」もお伝えします。
算数授業でよく見られる活用方法
例えば
- 3年三角形を調べよう
- 4年はこの形を調べよう
- 5年三角形の面積の求め方
などで、「解き方」や「分け方」に多様な考えが出てくることが予想される授業で、
ノートに考えを書かせ、写真にとってロイロノートで提出すると、クラス全員の考えを一気に共有することができます。
これまでならノートに書いた考えを紙やホワイトボードにもう一度書かせて黒板で発表することが多かったと思いますが、
ロイロノートを使うことで友達の考えを一覧で見ることができます。
ちなみに子ども達がノートを提出した後はまだ自分のノートしか見ることができず、他の画面は「×」となっていて見ることができません。
一覧画面の左上に「回答共有する」をおすと、全員が閲覧できるようになります。
では「回答共有」を行った後の授業展開を考えてみましょう。
「じゃあだれか発表してくれる人はいませんか?」や、
教師側が出てほしい考えの子どもに「~くん、ちょっと発表してくれる?」と指名することが考えられるのですが、これでは発表を聞いている方は受け身となり、思考がアクティブになりません。
話し合いが活発になる手立て
そこで例えば回答を共有する前にこのように指示します。
と言うと、どの子どもにも考える機会が与えられます。
そして
「自分と同じ考えがあったよーっていう人?」と挙手させて
「ではAさん、誰の考えといっしょだった?」と聞く。
「BさんとCさんといっしょです。」
じゃあ「Bさん、考え言ってみてくれる?」
と何人かに同じ意見を発表させたあと、教師から
「じゃあDさんの考えも、A,B,Cさんの考えと同じだね。」
と全く違う考えのもの、展開を考えて次にでてほしい考えのものをわざと指名すると
「いやちがうちがう!それちがう考え!」と子どもから言葉が出ます。
「他の考えの人発表してくれない?」と言わなくても
自然と子ども達が「ちがう考え」について考え、話すようになります。
「~さんはこれはちがう考えって言ってるけど、みんなどう思う?」
と全体に返すと全員を授業の舞台に上げて考えさせることができます。
「自分と同じ考えを探してね」という指示以外にも
- 「自分とはちがう考えをさがそう」
- 「今先生見たら、30人中1人だけの考えがあるよ。どれかわかるかな?」
- 「何種類の考えがあるか数えてみてね」
などなど
授業のめあてや子どもにつけたい力に合わせて共有前の指示を変えるといいと思います。
回答共有前の少しの指示で話し合いを活発にすることができます。
まとめ
算数でのロイロノートの代表的な活用方法を紹介しました。
多くの考えを簡単に、一気に共有できることは大きな利点だと思います。
この活用方法は算数のどの単元でも使えます。
ぜひぜひ多くの算数授業でご活用いただければと思います。
算数の授業作りは以下の書籍などを参考にしています。
以上です!ありがとうございました!!