春から小学校の先生になるけど、先生になる前に読んでおくべきおすすめの本を教えてほしい!
そんな声におこたえします。
先生の仕事に役立つ書籍を本屋さんに探しに行っても
すごい量の本があるのでどれを買うか迷います。
2時間も3時間も本屋さんにいて、買う本が決まらないという経験はありませんか?
私は学級経営や授業がうまくいっていなかった教員3年目の時。
家庭の事情でセミナーに参加する時間がなかなかとれなかったので「もう本を読みまくろう!」と1年間とにかく気になった本をインターネットで買いまくり、その結果年間で約600冊読みました。
その中から初任&若手の教員の方が読んでおくべき本を紹介していきます。
紹介したい本は山ほどあります!が…
「そんなに紹介されても読む時間もない…金もない…」
分かります。
なのでその600冊から100分の1の「6冊」にしぼりました。
(番外編でもう1冊)
今回は「学級開き」「学級経営」に特化した本を紹介します。
特に来春から先生になる予定の方!
ほとんどの先生は1年目から担任を任されます。
「初任でいきなり担任」は少し極論ですが、
新卒で企業に入り、いきなり中間管理職を任されるようなものです。
初日から「何を話すのか」「何をするのか」「どんな手立てをうつのか」が具体的に求められます。
今回は学級経営について具体的な実践が多く書かれている本を特に紹介します。
必ず4月から始まる教師生活の大きな力となると確信しています!
また初任ではなくもうすでに担任を持たれている若い先生にとっても
明日から活用できる実践が多く載っています。
ぜひご活用ください。
それではいきましょう!
初任&若手小学校教員におすすめ学級経営の本6選【600冊から厳選】
①「子供を動かす法則」向山洋一
「最後の行動まで示してから子供を動かせ」
様々な意味で有名な向山先生の本。
子どもと接する時の「基礎の基礎」がかなり具体的に書かれています。
しかしこの「基礎の基礎」ができておらず、学級経営に悩んでいる先生が非常に多い。
逆に言えばこの「基礎の基礎」ができていれば学級が崩れることはまずないと思っています。
全ての若手の先生に読んでほしい名著です。
②「必ずクラスがまとまる教師の成功術」野中信行
「縦糸と横糸をバランスよく絡めていく」
すべての若手教員の味方、野中先生の本です。
野中先生は初任の先生や若手の先生に向けた本を多く出されています。
特にこの本は学級開きに特化した本で、4月の年度はじめに今でも必ず読むようにしている本の1冊です。
とにかく具体的に学級開きに向けて何をすればよいのかが分かります。
また言語化しにくい「子どもとの関係づくり」についても分かりやすく書かれています。
かなりおすすめです。
③「担任必携!学級づくり作戦ノート」中村健一
「残りの11カ月を楽するために、4月の1カ月を死ぬ気でがんばれ!!」
②の本で学級経営の全体像が見えたら、今度はこの中村先生の本でさらに具体化します。
この本の良いところは「朝の会」「掃除」「給食」などの大切なポイントを述べたのちに、「ではあなたは4月からどうしますか?」を具体的に書く欄が用意されていること。
これよくあるのですが、本を読んで「あー勉強になった」で終わってしまって次の日の学級経営での行動が何一つ変わらないということがあります。
これだと本を読んだ意味がありません。
本を読んで具体的にどう行動におとしこむのか。これを本を読みながら書き留めることを促しているこの本はとても良い本だと思います。
「いいクラスを作りたい!」という気持ちだけでは学級は崩壊します。いいクラスにするための戦術をこの本とともに考えましょう!
④「なぜかクラスがうまくいく教師のちょっとした習慣」俵原正仁
「『できたか・できていないか』ではなく『伸びたか・伸びていないか』」
何度かセミナーでお会いしたことがある俵原先生の本。
子どもを動かすコツが分かります。
そして何よりいいのが紹介されているのが「ちょっとしたコツ」「ちょっとした習慣」で、どんな先生でもすぐに活用、実践できるところです。
「これは私には無理だなー」がありません。
やってみて効果なければやめればいい、そんなちょっとしたコツがたくさん紹介されています。
イラストも交えて読みやすいです。ぜひ。
⑤「必ずクラスを立て直す 教師の回復術!」野中信行
「あなたの指導が子供たちに合っていないことに原因があるのだ」
またまた野中先生の登場。
この本は「このままクラスが崩壊するのではないか」と危機感を持った時に手にとった本です。
この本に救われたと言っても過言ではありません。
「いや、クラスが崩壊というかまだ何も始まってないんだけど」
というこれから先生になられる方。少し待ってください。
この本には「こういう状態だと少し危ないですよ」「この状態が続くと学級が崩れる可能性がありますよ」が具体的に多く書かれています。
そして当然、それに対する対応策もかなり具体的に紹介されています。
今現在クラスを持っていなくても、または今現在はクラスが安定していても
「こんな状態だと危ない」を知っておけば早めの対策が打てます。
私は4月の年度はじめにはもちろん、1年間に何回かはこの本に目を通して今のクラスの状態を客観的に見るようにしています。
特に65ページまでを読んで、自分のクラスを評価するようにしています。
おすすめです。
⑥「心理テクニックを使った!戦略的な学級経営」阿部真也
「教師の勘や感覚ではない心理学に基づく学級経営」
これは最近読ませていただいた阿部先生の本。
本当に「あぁ若い頃に読んでいたかったなぁ」と思える本です。
この本の特徴は「心理学」の知見から実践を紹介されているところです。
実際にエビデンスのある心理効果とともに紹介されているので説得力がかなりありますし、
どういったところに気をつけて活用すればよいかが非常に具体的に分かります。
「心理学」については、メンタリストDaigoさんではありませんが教師として年々その重要性を感じています。
子どもと接する上で、子どもを理解する上で心理学的な知見は必要だと感じており現在も書籍で勉強中です。
その心理学に基づいた実践を学級開きから順を追って述べられています。
kindleでも買えます!おすすめです!!
番外編
「嫌われる勇気」岸見一郎 古賀史健
「自由とは他者から嫌われることである」
教育書ではないのですが、私の教師人生に大きな影響をあたえた本。
気持ち的につらい時に読み、心が軽くなったのを感じました。
アドラーの教えを学校の仕事に当てはめると
「子どもを変えることはできない」
「子ども、保護者全員から好かれることは不可能だし、好かれようとしても幸せにはなれない」
などなど。
「この本を読んだらマインドが一変して教師の仕事が楽になる!」なんていう魔法の本ではないですが、
こういう心持ちでいたいと常々思っています。
アドラーの教えを100%体現できれば教師の仕事はきっと楽しくなる。
必読です。
それでも読む時間がないという先生へ
忙しいですよね、先生。
夜遅くまで仕事して帰って家のことして朝起きて授業の準備して…
「いつ本読むねん!!」
そんな先生におすすめなのが「耳で聴く本」です。
Audible(オーディブル) audiobook(オーディオブック)オーディブル
オーディオブック
私はAmazonが提供している「オーディブル」を主に使っています。
Amazonプライム会員ならすぐに使うことができます。
これを使うことで読書量をさらに増やすことができました。
私は通勤に車を使っているのですが、運転中は常にオーディブルで本を聴いています。
さらによいのが「倍速機能」があるので長めの本でも比較的短い期間で読むことができるのです。
今回紹介した教育書などはなかなかラインナップにはないのですが、「嫌われる勇気」などのビジネス書は非常に充実しています。
教師の仕事に役立つ本も多くあります。
通勤、家事、お風呂などなど。
ながら作業で本を読めるなんてなんて素敵な時代なんでしょうか。
ぜひおすすめです。
まとめ
以上、「初任&若手小学校教員におすすめ学級経営の本6選【600冊から厳選】」でした。
「読む時間の無駄だった」とは思わせない、確実に初任&若手の教員の方のためになる本ばかりです。
ぜひご一読ください。
お読みいただきありがとうございました!!