内容項目:B 親切、思いやり
3,4年生目標…相手のことを思いやり、進んで親切にすること
相手のことを思い、親切にできたときのすがすがしい気持ちを考えることを通して、進んで親切な行いをしようとする態度を養う。
この教材をサラッと授業してしまうと
「こんな時は席を譲ってあげたいです」
という感想を持ちかねません。
決して悪い振り返りではないですが、授業として深まりがありません。
「親切にすることは大切」
上の感想と比べてより一般化されましたが
これは3年生ぐらいならどの子も思っていること。
それを授業を通して深めたいですね。
「親切」を考えた時
子ども達はおそらく「〜してあげること」
という行為に注目するでしょう。
しかし何か実際に行動を起こすことだけが親切なのか?
何もしない人は親切ではないのか?
こう問うと子どもが考え始めます。
子どもが「うーん」と考える道徳をしたいですね。
ではいきましょう!
3年道徳「バスの中で」授業・発問アイディア
○これまでの道徳で「親切」について考えた授業を思い出し、親切とは何だったか考えましょう。
相手の立場になって考え、行動すること
相手のことを考えて何かをしてあげること
○親切にするって具体的にはどういうこと?
何かを手伝ってあげる
勉強でわからないところを教えてあげる
遊びに誘ってあげる
低学年が困っていたら助ける
などなど
ここでは行為に注目する意見が出ることが予想されます。
○「バスの中で」のお話で親切なのは誰ですか?
席をゆずったわたし
○バスの中での「わたし」の行動を分けてみよう
- バスですわる
- おばあさんを見つける
- おばあさんが気になる
- 声をかけようと思ったができなかった
- 二人のわたしがあらそった
- 席をゆずった
○この「ゆずった」がなければ「わたし」は親切ではないね?
おそらく「ちがう!」という意見がでると思います。
出なくてもまようきっかけにはなるはず。
○「わたし」が親切なのはどこからですか?
挙手させてもいいし、ネームプレートがあるならはらせてもいいでしょう。
○他にも親切な人はいますか?
女の人
行動はしていないけど「わたし」と同じように迷っている
○なぜ2人は迷ったのですか?
- 断られるかもしれないから
- 次のバス停で降りるかもしれないから
- 周りにどう思われるか心配だったから
- 逆に怒られるかもしれないから
○この迷いは現実になりましたか?
ならなかった
○他に親切な人はいませんか?
まとめ
こういった発問から
- 行動する親切
- 相手を思う親切
- 相手を想像する親切
- 親切に感謝する親切
など行為だけでなく「いろいろな親切」があるという気づきが子どもにあるといいのではと思っています。
以上「3年道徳『バスの中で』授業・発問アイディア」でした。
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道徳の授業作りでは以下の書籍などを参考にしています。