○工業生産や工業が盛んな地域の様子を調べ、工業生産に携わる人々が生産を高める工夫や努力をしていることや、日本の工業の現状と課題を捉えることができる。
○工業生産に関する文章や写真からの情報、地図や地球儀、統計などの資料を収集・選択し、国民生活を支える工業生産の意味について、貿易・運輸の働きなどと関連させながら考えることができる。
- 「工業生産とわたしたちのくらし」授業アイディア
- ①身の回りにある工業製品って何がある?
- ②それぞれどんなグループなのか、教科書で確認します
- ③工場がある場所を確認しましょう。どこに集まっていますか?
- ④太平洋側、海沿いに工場が集まっている理由は何か?予想しましょう。
- ⑤最も生産額が高い工業地帯はどこですか?
- ⑥自動車の部品にはどのようなものがありますか?
- ⑦自動車の部品の数は全部でいくつでしょうか?
- ⑧1つの自動車工場で1日に何台の自動車工場が生産されているでしょうか?
- ⑨ある工場では1日に約1300台生産しています。1分に何台の自動車を作っているのでしょうか?
- ⑩実際に1人1台、車をつくってみましょう。今からタローラを作ります。
- ⑪実際の自動車工場では早く自動車を作るためにどんな取り組みや工夫があるのか。教科書などで自動車ができる過程を調べましょう。
- ⑫タローラをもっとはやく作るにはどうすればよいでしょう。
- ⑬では各グループ学んだことを活かし、もう一度タローラを作りましょう。
- ⑭自動車工場で働く人達はどのようなことを考えて働いているのか。自動車の部品はどこで働いているのか、調べましょう。
- ⑮日本の自動車は海外でもよく売れていますが、「もう日本の自動車を輸出しないでくれ」と求められたことがありました。それはなぜか?
「工業生産とわたしたちのくらし」授業アイディア
①身の回りにある工業製品って何がある?
工業製品とだけ伝えると「?」な子もいるので
ざっくりとした説明ですが
工業製品=工場で作っているもの
とするとどの子でも書けます。
大量に発表させ
それぞれ工業の種類で6つに分類しながら板書していきます
分類の観点は隠しながら分類するので子どもは
「どうやって分けてるんだろう?」
「あそこのグループが少ないから、あそこを言いたい!」
などの思考が自然とおこります
②それぞれどんなグループなのか、教科書で確認します
食料品工業 繊維工業 木・紙・印刷工業 金属工業 機械工業 化学工業
もし発表された製品が少ない工業があれば
「〜工業は他にどんな製品があるかな?」
と聞きます
③工場がある場所を確認しましょう。どこに集まっていますか?
太平洋側
④太平洋側、海沿いに工場が集まっている理由は何か?予想しましょう。
水が大量に使える 運ぶのに便利 都会が多い 土地が平らで移動が楽
その後教科書でその理由を確認する
「太平洋ベルト」という用語も抑える
⑤最も生産額が高い工業地帯はどこですか?
中京工業地帯
主に何を作っているのかも調べさせ、その後の自動車工業の学習につなげていく
⑥自動車の部品にはどのようなものがありますか?
ハンドル タイヤ ドア など
見たことはあるが名前は知らないというものが多い。
写真で様々な部品を見せて
「どこで使われている部品かな?」
と問うのも盛り上がるし
「いろんな部品があるんだな」
と、今後の学習への意欲にもつながります。
⑦自動車の部品の数は全部でいくつでしょうか?
3万部品
⑧1つの自動車工場で1日に何台の自動車工場が生産されているでしょうか?
1000台以上
⑨ある工場では1日に約1300台生産しています。1分に何台の自動車を作っているのでしょうか?
1分間で1〜2台作らないといけない
こういったクイズから
「どうやって作ってるの?」
「1分に2台なんて無理でしょ?」
と、子ども自身に問いを持たせていきます。
⑩実際に1人1台、車をつくってみましょう。今からタローラを作ります。
ネット検索で「社会 タローラ」などと検索すると実践が出てくると思います。
車体とそこに貼り付けていく部品とに分かれています。
その他自動車のプラモデルを作らせるという実践もありましたが
費用や準備を考えると少し現実離れしているかと。
「タローラ」の実践は印刷すれば活用可能。
しかも部品もある程度細かく分かれているので
その後の学習ともつながりを持たせやすい。
まずは全員に1人1台作らせる。
例えば30人クラスなら「30台完成に何分かかるかな?」と
クラスの人数分の自動車を何分でつくれるかを計測しておく。
⑪実際の自動車工場では早く自動車を作るためにどんな取り組みや工夫があるのか。教科書などで自動車ができる過程を調べましょう。
教科書や資料集、映像資料などを使って調べさせる。
⑫タローラをもっとはやく作るにはどうすればよいでしょう。
自然と⑪で学んだことを活用しようとします。
例えば
切る→プレス工場
色塗り→塗装工場
貼る→組立工場
などと捉え、分担で作業するようにする。
流れ作業で行うなどのアイディアが出てきます。
6〜8人ぐらいのグループを作り、作戦会議のあともう一度作らせます。
⑬では各グループ学んだことを活かし、もう一度タローラを作りましょう。
私の経験上、大幅にタイムは短縮されます。
これまで5回実践しましたが、どれも半分以下のタイムになりました。
自動車工場の工夫を身をもって実感できます。
⑭自動車工場で働く人達はどのようなことを考えて働いているのか。自動車の部品はどこで働いているのか、調べましょう。
教科書でおさえていく。
大工場の技術の高さなどに目が惹かれるが
関連工場がなければ今の自動車づくりは成り立たないことをぜひ捉えさせたい。
⑮日本の自動車は海外でもよく売れていますが、「もう日本の自動車を輸出しないでくれ」と求められたことがありました。それはなぜか?
貿易摩擦、それを解決するために海外に工場を作ったことをおさえる。