1人1台

1人1台タブレットで授業、家庭はどう変わるか?【GIGAスクール構想をうけて】

新型コロナウィルスの影響でGIGAスクール構想が前倒しとなり、2020年度内にすべての公立校児童・生徒に1人1台の端末が配布される予定となっています。そんな中

  • 「1人1台で授業はどう変わるの?」
  • 「学校として今できることは?」
  • 「家庭でも何か準備が必要?」

そういった疑問に答えます。

本記事の内容

  1. 国が目指すところと今の現場とのギャップ
  2. 授業がどうなるのか?今できることは?
  3. 家庭はどうなるのか?今できることは?

この記事を書いている私は

1人1台タブレットでの学級経営、授業を4年間経験しました。

その経験からお話ししていきます。

①国が目指すところと今の現場とのギャップ

ざっくりとですが、国が目指している所は一言で言うと「多様な子どもたちを誰一人取り残すことのなく、公正に個別最適化された教育」であると私は理解しています。

「公正に個別最適化された」 ん?一斉授業なくなる?

と思われた方もいたかもしれませんが、

1人1台となっても授業の形に「大きな」変化はありません。

「個別最適化」するための現場にソフトなどがまだまだないというのが現状です。今後、「AIドリル」のようなものがさらにアップデートして多くの学校や子ども達が使えるようになればまた変わってくると思いますが、この「年度内に配布」が実現したとしても、これまで行われてきた授業の形が大きく変わることはまだまだないというのが私の考えです。

②1人1台で授業はどう変わるのか?今できることは?

正直、私がいた自治体で初めてタブレットが導入された時は

「何に使うの?」という感じで、埃がたまっている状態でした。

しかし今ならありえません。

1時間の授業の中で、使わないことの方が多かった。

ほぼほぼ全ての授業で活用していました。

使い方次第で授業は変わります。

先生の業務が非常に効率化できます。学級経営、授業において楽になる部分が多くあります。

そしてそれと同時に、子ども達にも今まで以上の力をつけることが可能です。

「いや、それを教えてよ」

と思われた先生。

すいません、今ここでそれを書くととんでもない量の文章になってしまいますので、

具体的な活用方法、実践はこのブログにて随時お伝えします。

今回ご理解頂きたいことは活用次第で

「学級経営、授業をより楽に、より楽しく、より効果的に」できると私は確信しています。

1人1台が実現した時、すぐに活用できるように発信していきます。

【1人1台】授業で使えるiPadおすすめアプリ3選【授業開始時に毎日使えて効果大】

今できること

「絶対にこれをしておかないとだめ!」ということはありません。

ただ端末が配布後スタートダッシュを切るために、私が考えるできることは2つあると考えています。

  1. 情報収集 1人1台を導入している自治体はいくつかあります。どのような実践をしているのか、どんなアプリが使えるのか、紹介している所も多数ありますので調べてみましょう。
  2. 実際に使ってみる もし先生方の自治体がどのデバイスを導入する予定なのかがわかれば、そのデバイスで使用可能なソフトやアプリを使ってみるのもかなりいいと思います。例えば、iPadを導入することが決まっていて使っている携帯がiPhoneであるならば、授業で使えそうな学習系アプリを使ってみます。自分で使ってみて初めて分かることが多いです。(「これは使える」や「これはすごい広告が入ってきて授業に支障がでる」など)

ぜひやってみてください。

③家庭はどうなるのか?今できることは?

「1人1台になれば宿題をオンライン上で配信し、家庭からの提出も可」というような活用例もありますが、私の自治体ではそうなってはおらず(コロナ下での休校中は行いましたが)、その原因も様々でした。(例えば持ち帰るとなったときの配慮事項や指導など)

ですので1人1台実現後も家庭での学習や宿題が急に変化することはないと言えます。

今できること

  1. 家庭でのルールの明確化 もう今の段階で携帯やタブレット端末を持っている児童生徒もいるでしょう。さらに学校でも与えられて家庭に持ち帰ることになればさらにそういった情報端末に触れる時間は自ずと増えます。その上で「使っていいタイミング」「使っていい時間」「使っていい場所」など家庭でのルールを明確化する必要性は大きいと思います。「今までルールを特に決めずになぁなぁで使わせてしまっている」という家庭は、今回のこのGIGAスクール構想がいいきっかけかもしれません。改めて話し合う場面を作りましょう。ルールを作る際は一方的に与えるのではなく、子どもと一緒に話し合い、合意の上で決めていきましょう。
  2. ネットリテラシーを高める インターネット上でのトラブルを避けるために、ネットリテラシーについて話し合う機会もぜひ持ちましょう。情報の正しさや危うさを見抜く力、正しく活用する力がこれから必要となってきます。

まとめ

この「1人1台」、使い方次第で確実に大きなメリットを生み出します。

「学級経営、授業をより楽に、より楽しく、より効果的に」をテーマに実践記事をのせていこうと思います。

以上です。お読みいただきありがとうございました!!