新聞の読み方を知り,二つの新聞記事を読み比べて,書き手の意図を読み取る。
今となっては新聞をとっていない家庭も多くなっている中、
「新聞もおもしろいな」と思わせるような授業をしたいですね。
5年国語「新聞記事を読み比べよう」授業アイディア
①新聞ゲーム「の」の字探し
いきなり「新聞を読んでみよう」では子どもは興味をもちません。
まずは自然と新聞に目がいくような楽しめるゲームから入ります。
- グループに1枚新聞を配る
- ひらがなの「の」の字を探して赤で○をつける
- 制限時間内で何個見つけられるか
5年だけでなく、どの学年でも子どもが熱中するゲームです。
その他にも
- 〜偏の漢字を探そう
- クラスの友達の漢字を探そう
などでも活用可能です。
②新聞1部、何字ある?原稿用紙何枚分?
予想させる。
10000万字、原稿用紙27枚分。
③新聞には何が書かれているでしょうか?
テレビ番組 ニュース 天気 スポーツ 広告 などなど
④新聞のよさは何でしょうか?
この発問がポイント。おそらく子ども達からは
・世の中の事件や出来事が知ることができる
・天気が分かる
・スポーツの結果が分かる
・見たい番組の情報が分かる
などの意見が出るでしょうが、これだけでは物足りません。
なぜならこれらは今の時代、新聞でなくともインターネットを使えばスマホ、タブレットなどで知ることができます。
なのでこの意見だけでは新聞「だけ」のよさにはならない。
先程書いたように現在は新聞をとっていない家庭も多い中
新聞のよさを感じないままこの学習を進めても
子ども達にこの単元に対する必然感が生まれません。
なので次のように問い返します。
⑤今はインターネットを使えばこういった情報は知ることができるから、新聞は必要ないですね?
これで子どもの思考が始まります。
自然と新聞に目がいきます。
ここで「新聞だけにあるよさ」というものに目を向けさせ、子ども自身に実感させる。
これがかなり大切だと思います。
おそらくこれから学習を行っていく上で
「新聞でまとめよう」
という活動を行うこともあると思います。
国語だけでなく、社会や総合など
様々な教科、単元のゴールとして「新聞でまとめる」という活動は活用可能です。
ただ子ども自身が
「なぜ新聞でまとめるのか」「新聞でまとめるよさは何なのか」
が分かっていなければ、その活動の良さは半減します。
ぜひこの単元の導入で新聞の良さに気づかせたいですね。
ただこの「新聞だけの良さはなにか?」の発問。
大人にとってもかなり難しいです。
私自身は
- いつでも読み返せる
- 切り取っての保存が可能
- 様々な情報に触れることができる
- 目にやさしい
- 再利用が可能
- 子ども向けの記事もある
- 地域のニュースが分かる
- 大見出し、小見出しなどの構成が分かりやすい
- 情報が正確(ネット情報は信憑性が問われる)
- 1面を見るとその日の重要なニュースが分かる
皆さんはどう思われますか?
まとめ
この後は教科書にそって新聞の構成などを学んでいきます。
導入で新聞のよさに気づかせることができれば
興味をもって学習を進めることができます。
ぜひお試しください。
本日もありがとうございました。
国語の授業では以下の書籍を参考にしています。